fuwari_fuwari ふわふわり

suwanagano~ながのひむかいこんにちは

雪被る八ヶ岳が尊厳で連日車停めて見てた夕方

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これは2021年11月27日午後2時前
車の外は雪がすこし舞い、初冬も思わす寒さ、でも目の前に広がる八ヶ岳の美しさにいつも走る道脇に車をとめてスマホで撮影した
寒空であるけれど暗いけれど美しいコントラスト、身がキュンと引き締まる寒さ

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そしてこれが2021年11月28日午後3時30分前
茅野市街は早い陽の影に覆われる季節に夕陽が八ヶ岳を照らす
きれいだなあと街をぬけ180度八ヶ岳広がる昨日とほぼ同じ場所に車をとめて山を見た
春夏秋冬自然は美しい様を見せてくれるが、秋から冬への加速度は速い
これから諏訪地方は厳しい寒さをまた迎える
それでも私は冬が好き、頬に刺すような寒さも息するとむせる様な寒さも
寒い寒い寒いと凍えながら車のフロントガラスの霜が溶けるのを待つのも
意外に好き

 

尊厳という単語をあらためて八ヶ岳を見ながら思い出していました
人間なんてちっちゃなもの、四季は何もかも見ながら粛々と繰り返しています
今年ももうすぐあと1ヶ月
今年も淋しい喪中はがきが何通か届きました
そして来年元旦には笑顔の家族写真の年賀状が何通か届きます

人の移ろいも時の流れかと、なんとなく八ヶ岳を見ながら感じ、自分が此処でこうやって生きている事さえも奇跡で小さなものだと、コンビニで買った温かいお茶を飲みながら八ヶ岳を見てました

そう、最近本を買いました
ちょうど今年2021年のノンフィクション本屋大賞が沖縄をテーマにしたもので、目に留まっていたのですが
同時に2020年のノンフィクション本屋大賞を見ていなかったのに気づき検索してでてきたのが佐々涼子さんのエンド・オブ・ライフ
八ヶ岳を見て尊厳さを感じて、ちょうど米川さんの絵本校正中の数話前に公開したのが遭難をテーマにしたお話であったことも思い出して
amazonkindleで佐々さんの本をぽちっと購入してみました
作者と癌患者である男性看護師とのやりとりをメインに書かれたものですが
生きている私達にとって、当たり前だけれど大切な突き刺さる言葉、重い話になりがちななか、八ヶ岳を見たときの尊厳さと同じ感覚で一気に読んだ作品でした

本文中およびあとがきよりいくつか引用しておきます

「予後を気にして生きていたら、それだけの人生になってしまう。
僕は僕自身であって、「がん患者」という名前の人間ではない。」

「病気にならないと病気のことなんてわからない
がん患者にだってほかのがん患者の気持ちなんてわからない わからなくて当たり前なんです」

「いい死に方をするには、きちんとした医療知識を身につけたいい医師に巡り合うこと。そうやって最後の瞬間まで誠実に生きていこうとすること。」

病気に限らず、就職のこと、老いること、新しいコロナ変異株のこと、将来への不安などなど先の見えぬ事に不安を感じてしまうこの季節、秋から冬へと心が閉じこもる季節

そのなかで人間の考える1ヶ月、一年、自然のなかではなるようにしかならないもの
自然体で構え自分の思う事を誠実に行い生きていくのが人間本来の生命力なのではないでしょか

と、本を読みながら思いました

置き換えれば
「就職を気にして生きていたら、それだけの人生になってしまう」
就職が最終目的ではなく、どうやって自分の人生とりあえず生きていこうかなと視点変えるとすこし楽になるかもしれませんし
「悩み事なんて、悩みを持った人にしかわからない、わからなくて当たり前なんだ」
人にわかってもらおうと思ってもやっぱり自分で何かしら結論をだすはずですし
「いい最後となるには、きちんとした知識や経験を持った人に巡り合うこと」
自分の事は最後は自分で決めなければならないけれど、そこにたどり着くまでには
知識経験を持つ良き人格者と巡り合うための誠実さを持つことでしょか

といっても、今年いただいた喪中のお葉書のご家族にはつらい内容かもしれませんが

でも
人は命つきても、何かのときにどこかで見守ってくれていると思います

さあ

11月も終わります

私も大切に日々を過ごさなければ! とにかく仕事がんばるぞっです

 

佐々涼子さんの「エンド・オブ・ライフ」

エンド・オブ・ライフ

 

そう、米川さんの絵本proofreading(校正中)も更新しました

こちらものんびりペースでごめんなさい

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