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suwanagano~信州八ヶ岳裾野から諏訪湖周辺こんにちは

母退院しお月様に二人で手を合わせて願い事する秋

 

今年の中秋の名月、9月10日は雲の合間よりお月様が見えた。この日はなかなかお天気に毎年恵まれないが今年は月明りが雲を照らしとても美しい月光の夜だった。

母のかかりつけのお医者さんもそろそろ考え時ですよとアドバイスは受けていたが、かかりつけの病院の整形の先生がちょうど2か月程不在のなか、母は加えてご近所に住んでいた叔母の転居等で精神的に弱くなる事が重なり、ますます激痛で昼夜大騒ぎ状態となり夜何度か救急病院に行ったり、近くの病院にも救急で行くことが繰り返されるようになってしまった。
母は高齢だが、デイサービスに行くのも来てもらうのも拒否する人で、娘も必死に昼夜母の介護をしていたが、転げまわる程の痛みの度に病院に救急で行き、その病院の先生が家族全員病気の状態ですよと、疲労困憊の私と弟を見ておっしゃり、結局痛みの調整と母の介護サービスを整備するまで緊急に入院の手続きをしてくださった。

自分が肩骨折で通っていた岡谷市民病院。まさか母までお世話になるとは今年はじめは思ってもいなかったが、大変お世話になった。

そして痛みをお医者さんは他科と連携して薬で調整してくださり、また看護師さんたちも母の状態を確実に把握して面会禁止のなか看護してくださった。

着替え交換のため病棟カウンターまでの入室が許されていたので私も病棟カウンターまでははいっていたが、雰囲気がとても明るく、回診するお医者さんがたも看護師さんがたもとても忙しそうであったが活気があり入院されている方々に本当に丁寧に考え状態に応じて個人の尊厳を重視して接しているのも訪れるたびに目にしたり、母からも聞いていた。
入院当日にも強く感じた事があった。入院時、せん妄についての注意書きの紙をくださり、時計と普段使っているカレンダーを持ってきてくださいと伝えられた事だった。
また病室にも名前プレートなど掲げてもない。スタッフカウンターもPC作業をする人以外は皆立ったままで仕事をし、とにかく動く、廊下に居る患者さんの動きにすぐに反応してすばやく動き、すごいなあと感心してしまった。
お食事もとても美味しいものがでていたと退院後母は何度も私に言うほど、とても美味しかったようだ。

カウンターの上にも9月になってお月見の可愛らしいディスプレイがされている細やかな配慮があり、女性の担当となったソーシャルワーカーさんも、母の事や家の事情や希望を丁寧に聞きとり配慮してくださり、現実的に母を私独りで看る事ができる限度期間もきちんと私にソーシャルワーカーさんと看護師さんが伝えてくださり、お医者さんや看護師さんや療法士さんとの連携と調整もとてもしっかりとしてくださっていた。

高齢者の介護の大変さを私は今回あらためて感じ、在宅で子供が親を看ると言っても限界がある事をつくづく知った。子供としては母を看たいが、入院前には多くの人から絶対無理よとアドバイスはもらっていた。
いざとなったらすべて仕事を辞めて看ようとまで思っていたが、昼夜通して自分ひとりで看ることは到底無理だということも経験してやっとわかったし、平日仕事して土日帰省して母を看る弟も限界だったと思う。
また多くの方々から、在宅介護の問題も聞いていたが、検討するにあたり介護サービスの様々な問題がある事もわかり、経験している方々のお話がとても貴重な事だという事もわかった。介護施設にもいろいろな形態があり、また同じ介護なのに介護の考え方が違う事もわかった。ただこれも実際に経験してみないとわからないが。

昨夜は母と二人お月様を見て手を合わせた。

そして冷蔵庫からスイカをだして2人で食べた。このスイカもよく声を掛けてくださるご近所さんがお母さんと食べてねと前にくださったスイカ
美味しいねと母と2人でスイカを食べた。

 

秋となりました。お月様ほんとうに綺麗だった。

とても多くの皆様にお世話になりました。高齢であっても人として尊重してくださり本当にありがたかった。

なによりも
痛みを抑えてくれ、認知になることもなく退院できたこと、感謝ばかりです。
母が貴方も看護師さんとかお医者さんになればよかったわね、と言った。
高校生時代に一度実は医療系に進みたいと言ったことがあったのを母はいまでも覚えている。私も本当にそう思った。
大変だけれどやりがいのある素晴らしい仕事をしている方々に感謝もしてお月様に手を合わせた。
一緒にお隣のお宅にも手を合わせた。お隣のお宅も看護師さん。

もうすぐ敬老の日。喧嘩しながら母との時間を大切にしたいと思います。

追伸

米川さんの絵本更新しました。米川さんご夫妻もご両親を早くに亡くされていて、お母さんを大切にねといつも言ってくださいます。
今回も母の介護や入院を知って更新はいつでもいいからとおっしゃっていただきました。ありがとうございます。

仕事では短大さんも事情を伝えたところ曜日調整をしてくださり、企業様も仕事を待ってくださったり、本当に感謝申し上げます。ありがとうございました。

本日は慌てすぎてお財布をお店においてきてしまったところ、わざわざお財布にいれてあった店内のクリーニング券から携帯番号を調べてお電話いただいたお店にも本当に感謝申し上げます。
まじで人生終わったかと、真っ青だった。。。。

では、米川さんの絵本ご覧ください。私の思い出話もちょこっと書いています。

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