日曜日の午後
買い物からの帰り道
八ヶ岳の向こうは暗雲広がるのに
手前に大きな虹が
二重にも架かっていた
観光客が、道に車をそれぞれとめて、皆歓声あげて写真をとっていた
虹の橋
インディアンの頃から伝わるお話がある
天国の少し手前に、虹の橋、と呼ばれるところがあるのだそうだ
犬とか猫とか動物たちは
亡くなると、虹の橋のたもとに行くのだそうだ
そこは草地や丘があって
動物たちは楽しく過ごしながら
大好きな飼い主さんの人間を待っていて
そして
愛しい飼い主が亡くなると
そこで再会できて
一緒に天国に行くのだそうだ
我が家の場合は
先に、父が虹のたもとに行っていて、わんこを待っていたと思う
父の代わりに育てた愛しい私の大のお友達のわんこが
先月末亡くなり
今日までずっと傍にいてくれたような気がする
美しい虹は
それも偶然にも
我が家のすぐ隣の林のなかが輝き伸びる虹のたもと
美しく、大きな虹が
二重にくっきり架かっていた
わんこは父と会えて、天に嬉しそうに走っていったのかな
と
でも
虹のもう片側のたもとは
すぐ見える向こうに降りていて
わんこ
虹を駆けのぼって
たぶん、あれれと反対側の虹のたもとに降りちゃって
また、我が家に帰ってきちゃったかな?
と
そんな話しをしながら霧のような小雨のなか
じっと見ていた
美しい虹
8月の日曜の夕方