fuwari_fuwari ふわふわり

suwanagano~信州八ヶ岳裾野から諏訪湖周辺こんにちは

在宅ワークリモートワークしながら介護は無理かもしれないと一考

 

実家の垣根のイチイの木。幼い頃は道は実がなると食べていた。甘くておいしく、ただ種を食べすぎると毒素があるので注意ということは知らなかった。

でも実を口にたくさんほうばって、プッと吐き出していた思い出はあるので食べてはいけないということをなんとなく家族やご近所さんから子供たちは教えてもらっていたのだろう。

すこし暗いかも?でも真剣な話題を時には書きたいと思います。すみません。

誰もが直面する老いの問題。

前々から七転八倒状態で続いている母の介護。

今日はとうとう喧嘩をした。まぁ普段からしているけれど。原因は母が「あなたは自由業だから看れるでしょ!」
私は「自由業って言わないで、自営業よ!」ブチ切れた次第。

自由業って失礼な、自由じゃないでしょ、自営業よ!!

ただ、私自身とても介護について甘くみていた。手に職があれば自宅で仕事ができる、子供が生まれても高齢化社会になってもこれだけネット環境が整ってくれば在宅ワークしながらリモートワークしながら仕事ができるじゃない、

と、まあ昔から考えてはいたが、現実はとんでもない事がわかった。

逆に、もしも自分の会社の従業員が介護をしたいから子育てをしたいから在宅ワーク、リモートワークをしたいと言ったとしたら

今までは何も考えず同じ給与体系で承認していただろうけれど、現在はやはり介護育児を両立させての在宅ワークリモートワークは仕事量が減り効率も落ちることがつくづく自分が行ってわかった。

朝昼夕食、都度用事があれば呼ばれる。集中して仕事ができるのは1時間程度。空いている間にお買い物に行かねばならない。薬、入浴、洗濯。

仕事が集中してできるのは夜9時を回ってから。でも夜中のトイレはもしも転んではいけないと目を覚まし。

これをたった10日やっただけでクラクラしているのが本当のところ。

さすがに今日ぷりぷり不機嫌でいたところ、あなたは自由業と言われ、おもいきりカチンときて喧嘩となった笑い話である。

在宅介護の勧めと言われる風潮があるが、介護サービスを受ける時、家族が居てはいけないという決まりがあるとは知らなかった。

これでは仕事をしていて介護サービスなど使えない。

では何処かで仕事をしているとしても、介護サービスを一日複数回使用するのには時間を空けなければいけない規則もあるそうだ。結局家族は行ったり来たりする時間のほうが無駄となる。加えて午後6時以降は加算となるそうだ。

では介護サービス使えない時間を実費と聞けば、1時間5000円だそうで絶句。

確かに1割負担から逆算すればそうなるが、そんなに割の良いお仕事ならだれもがやるわと思いきや結局4分の1にも満たないスタッフへの報酬。

知り合いの方に聞いたのがオール介護を使って在宅した人がいらっしゃり軽く40万円1月超えたそうだ。

絶句。

なんだかなあと思い介護施設も考えるが、ある他用事で行っていたとき、ほんとうに廊下に倒れていてもそのままにしている施設も現実に見た。私が思わず起こして椅子に座らせたが、いいのいいの、いつもこうだからと言われた。でもその人は認知症のご様子だったが起こしてくれと人を呼んでいるのを私は見ぬふりはできなかった。

それでも平均的年金で入れる施設は数十人待ちに田舎でもなってきている。

いったいこれからどうなってしまうのだろうか、と。

とりあえず私はプリプリ喧嘩しながら母の元にずっと泊まっているのだが、です。

で、それでもとこれを設置したのがアレクサ君。

 

アレクサエコーショーくん。

母の部屋につけ、それでもいくらかは楽になるかと思ったけれど、とんでもなかった。

高齢者はそれでも暇。暇に加えて娘とくればわがまま言い放題。娘も他人ではないから強くてひどい事を平気で言う。

困ったものだとつくづく思い、結局は深夜仕事するしかないじゃんと、在宅ワークは介護者が同居する場合は、60%も満たない労力であることを痛感した。

逆に、60%でも収入があれば助かるという人達にとってはよいのかもしれず、そういう人を2名雇用すれば120%になるのだが、独りで完結するものではない会社組織、合計しても120%とはならない。

そこで問題が雇用保険雇用保険が半額雇用主負担となると人件費の負担は大きい。非正規で働いてもらえばいいけれど、今の法律は常用となると強制的に雇用保険を会社が払わなければならず、、、それはよほどの技術がある人でなければ雇用するのも慎重にならざる得ない。

そんな事を考えていた時、とある施設での言葉がとても記憶に残りそしてドラマを思い出した。
施設もいろいろ見ていたなかで、ある施設にて、足元がすこしふらつく母がもしも入居する場合、車いすで行き帰りするから大丈夫ですよという説明があった。

母は病院入院時も、歩行リハビリを行い、歩く事にそれでも意欲がある。
理学療法士の方もとても熱心に丁寧に母に付き添いリハビリしていた。
でも家で看れない人達は、病院からそのまま施設に入居する人も多いらしい。

 

「スクラップ・アンド・ビルド」

前にNHKで見たドラマで衝撃的であり、本も読んでみた。ただその時点ではまだ介護という問題は遠いものだった。

でも今は多くの事が重なる。病院は歩けるようにとか人の尊厳を尊重して看護をしているのを見てきた。それが現実に、介護施設にはいって、歩くのも危ないから車いすに、手がかかるからパジャマもボタンないものに、などと考える介護士さんたちも本当に居ることを知った。一見負担をかけないよい事と思うのだが、このドラマを知っていたので背筋がぞくっと寒くなった。

 

あらすじは、主人公の若者が足腰が弱った祖父や家族とのかかわり方のお話であるが

死にたい死にたいという祖父の気持ちを尊厳しようと主人公がどうやったら死ぬことができるか介護職の友人に相談をしたところ

「過剰な足し算の介護で被介護者の動きを奪うのが一番現実的で効果的、使わない機能は衰えるから。」

とのアドバイスを受けたくだりがある。思わずこの言葉を思い出し背筋が寒くなった。
歩こうと介護補助をするのではなく、効率や事故防止を優先に考えれば車いすに乗せて移動させればそれは楽である。
でも、歩ける人も歩かなくなり筋力は衰える。
現実の世界として、もしも入居してきた人を車いすにずっと乗せ、筋力衰え寝たきりになっていけば介護度は高くなり、ただ寝ているだけならば家族の負担額は増え施設の収入は増える。そして手がかかりすぎだす頃になれば対応できないと言う施設は多い。

現実にあるかもしれない。。。人ではない。商品。そして消耗品。
恐ろしさを感じた。

ドラマは主人公がある事をきっかけに、その考えが間違っていることに気づくドラマでとても見ごたえが私はあった。

現実の介護業界の人達は、そんな事までは考えていないだろうと望みたいが、もしかしたら人手不足、施設不足の現在、そんな施設もあるかもしれない。

www.nhk-ondemand.jp

www.amazon.co.jp

介護業界は現在人手不足。反して何か行えば介護保険がもらえ、実費は相当高い。そして施設も在宅も需要と供給バランスが崩れている。

ネットで調べたら2016年の放映だったが、それから6年たち日本の介護は当時とどう変わってきたのだろう、と。

しみじみと思った次第。だから高齢者は介護施設に入ることは人生に諦めてしまう人が多かったり、在宅介護サービスを受けているのに家族が疲弊する事態が起きていることをあらためて母と共に暮らすたかだか10日間で思い知ったのでした。

お手伝いサービスは個人的には諏訪地方でも始まっているそうで、使われている方を知っている人もいらっしゃったが、まだまだ普及していない。

これからますます高齢化社会。上に書いた現状も、現場からしたら人が居ないところ仕方ないでしょうと言われるのも分からないではない。

そして一番多い団塊の世代の人達が高齢者となり団塊ジュニアの人達は働き盛り。

さあどうするっ、てね。

少なくとも貯金して、介護サービスを見極めて、介護施設も見極めて、そして言われるままをハイハイと答えるのではなく、自分で制度や仕組みを詳しく調べ

そしてなるべくそれでも元気で居てほしいと願って介護サービスや施設に入居か

弱っていっても仕方ないわと割り切ってサービス利用したり入居するか。

プリプリ怒りながら真面目に介護の事について書いていましたら、なんだか母親が愛おしくなりました。

はい、なんとなくでも不自由なく生きてこれたのも親のおかげでありますので

人生の先輩者に対して人間の尊厳をやっぱり一番に大事にして、最善の事をしたいと思います。

まる。

仕方ないからアレクサくんを設置しました。これでいくらか私も楽になるかなあ。

って。

駄目だった。呼ばれっぱなし(笑)

資金があれば、介護業界に就いた心がとっても優しいゼミ生さんやこれから介護業界に就職したいという学生さんで新しい形態の組織つくってみたいものです。

真剣に2年前一度考えた事があったのですが考えたら自分が自分の母親が切羽詰まった状態でそれどころではなく。

まあ、自分が動けなくなる前に自衛手段として何か行動しようと思います。

高齢化社会ですわ。

がんば! ですわ。