夏雲が現れる、思わず運転しながら「わおっ」と言ってしまった帰路。
下界が見下ろせる所に着き、車をおりて360度天を仰いだ。
家路につく途中は、まぶしい陽ざしが街を覆い、八ヶ岳はまっくろな雲だなあと、そんな事を想いながらほんのすこし車走らせると暗やみのなかにはいった。
雨がぽつぽつしだした道を抜けると、グレーの森が目の前に広がれば、右手は若葉色の輝く畑が広がる。
光の筋が八ヶ岳から扇型に広がる土地にあちこち降り注ぎ、雲が流れ、光も一緒に移動した。
美しい自然の描写を見ることができた夕方だった。
この日は朝から乱暴な運転の車が割り込んできたり、あきらかにスマホいじってるでしょと信号かわっても動かない車とか、楽しいはずの運転が残念気分になったけれど、
ちゃんと空の神様は一日のご褒美くれるもので
きれいだなあのその先に、荘厳なる自然界、空と光と大地を見ることができた。
そんな世界のなかで、右往左往している人間の力など米粒にも満たぬもので。
野猫も鳥たちも鹿さんたちも空を仰いでいるんだろうなあ、とも感じた夕方。どうなんでしょね。
なるようになるし、なるようにしかならないもので、地球上に息している生態系すべてがそれぞれに右往左往してもがいていると思う夕方。
それもまた妙でありましょかと思えれば、それが生きている所以でありましょう。
さて、今日はどんな景色が見れるかあ。週末となります。
がんばりましょう。
がんばります。